風に吹かれて ― Blowing in the Wind― 昨年(一九九六年)十月に金沢市民芸術村がオープンしたが、この施設が全国に先駆けて二十四時間の使用を可能にしたことはまさに画期的な事件であった。 |
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生産活動主体の生活スタイルは、ずいぶん長い間この国のあらゆる基準を作ってきたし、人々はその中で汲々と経済生活を営んできている。働いて物質を生産することが全てに優先する社会。幸せもまたその物質的富の大きさによってはかられる世界。こんな世界の規範から抜け出すには、本当に多くの知恵と自由へのあこがれが必要となる。 |
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そもそも、”進歩”という概念が人々の意識に現れたのは、いつ頃のことなのだろう。われわれの遠いご先祖様は<縄文>の昔、採取、狩猟をして暮らしていたという。人々は自然の中で自然に沿って流離っていた。 そしていつの日か、人々は風に吹かれて暮らすことを止め、土地に定着して耕すことを始めた。 |
![]() photo by Kei Noda | |||||
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堅い床の上をたくましい足音が行く カツカツ、カツカツ、 <縄文の世界>は何千年も続いたのだという。 そして今、リアが風の中を行く。人々が風の中に向かって歩み始める。 | |||||
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