「演劇集団Angelus」のメンバーでもある岡井直道氏の東京の自宅で、テキストレジ済の未製本のリア王の台本をもらう。
原作を読んだあとでは、そうとうシンプルになっている。あっけないほどだ。
これだけあっけないと、役者の中身が問題になってくる。
ワークショップに参加するために金沢に入る。
金沢着は夜の8時。稽古場に駅から直行する。場所は金沢市民芸術村。
まだキャスティングは出ていないので、いろんなひとがいろんな役を読む。
わたしもリーガンを読んだり、道化を読んだりコーディーリアを読んだりと忙しい。集まっているメンバーの紹介はまた後ほど。宿は岡井氏の金沢の実家、の隣にある一軒家。岡井氏のお兄さんの家だとか。
今は岡井氏が帰省しているときにだけ使われているらしい。
Nemotoと月原君と岡井氏と奥さんのアトムと4人で、8月31日まで一緒に生活することになる。とにかく今日は暑かった。
金沢市の電気屋さんでA2サイズまで印刷できるインクジェットのプリンターを買ってくる。
簡単なポスターも自分たちで作ってしまおうというわけだ。しかし、同じ機種でも秋葉原より2万は高かったぞ。
一人5千円ずつ出し合って、食料その他、共同で使うものを買うための費用に充てる。
こんなスタイルで長い時間を生活するのは初めてだ。わたしは別荘にでも遊びにきているような気分。
起きるのは昼過ぎ。夕方まで、みんなで買い物にいったり、のんびりと過ごす。
稽古は夜の7時から。集まってくるメンバーのほとんどは、他に職を持っている人たち。
昼間は会社で仕事をして、夜中まで稽古、朝は早く起きて出勤する。私にはとてもまねできない。
昼間は何をしているかというと、岡井氏は公演用の印刷物の作成。チラシやらポスターやら、なんやかや。
わたしは、愛機 PowerBook5300ce でその手伝い。公演案内の葉書作成に着手。
アトムは性格上、掃除、洗濯、料理担当。なんと栄養士の資格も持っている。だから家庭的だ、といいたいのでは断じてない。
月原君は意外と料理がじょうずで、かれも料理担当。
餃子のたねをを月原君がつくっている。
そのほか、アトムがサラダやら煮物やら何品も作っている。この時間に夕飯の支度をほぼ終えておく。
稽古から帰ってくるのは夜中の12時。それから、夕御飯になる。食べ終わるのは夜中の2時頃。これは太るな。
今日の稽古もキャスティングは決めず、いろいろな役柄を読む。
わたしはというと、どんなトーン(適切な表現ではないけれど)で芝居をするのかまだピンときていない状態だ。
夕方になると、晩御飯の用意を月原君とアトムがしている。
「シェフ月原」と呼ばれ、いつのまにかメイン料理のチーフは彼になってしまった。
今夜はレバニラ炒め。ちゃんとレバーの臭みを抜いて片栗粉をまぶしている。ふむ、ふむ。ていねいだ。
油を使ったものを食べられない岡井さん用に、油を使わないレバー料理を別に作る。
いつも、わたし達用のメニューと、油を一切使わない岡井氏用の料理と二種類作っている。
シェフは大変だ。
しかし、東京での毎食コンビニのお弁当になってしまう食生活からすると、栄養のバランスはばっちりで、おまけに全然安上がり。
おかげでわたしの食欲はますます増すばかり。
橋本陽子が富山から出てきて、今日から参加。
公演案内の葉書を作成中。DTPソフトを久々に開いて、しっくはっくしながらやっている。
岡井氏はチラシをThinkPadで作成中。こちらもしっくはっく。カレーのいいにおいがしてくる。
やっとキャスティング。
リア王 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・月原豊 (これは最初からきまり)
ケント伯爵 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・下條世津子 (アトム)
グロスター伯爵 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・市川幸子 (染色の仕事をしているそうな)
エドガー グロスターの嫡子・・・・山本萌 (金沢舞踏館)
エドマンド グロスターの私生児・・根本陽子 (わたしです)
道化 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・柴田貴子 (現役高校生)
オズワルド ゴネリルの執事・・・・・・長野智朗 (現役高校生)
紳士 コーディーリアの従者・・伊藤宏美 (大学病院勤務)
ゴネリル リアの長女・・・・・・・・・・笹木恵子 (ただいま休職中)
リーガン リアの次女・・・・・・・・・・橋本陽子 (ただいま東京演劇アンサンブルを休団中)
コーディーリア リアの末娘・・・・・・・・・・・・山下順紀 (OL)